戦略人事の重要性がますます高まっています。最近では、日本企業が直面している課題に対処するために、戦略人事が注目されて久しいですが、言葉は聞いたことがあるけれど、具体的に何を指すのかご存知でしょうか?

戦略人事とは、経営戦略と人事が密接に結びついた人材マネジメントのことを指します。経営戦略と人事の連携により、迅速かつ効果的な人事配置が可能になります。

しかし、現実には戦略人事の実行は容易ではありません。なぜなら、肝心なのは戦略に適合した人財の育成であり、これがなかなか難しいからです。大半は、人事制度の整備やタレントマネジメントの導入はしたけれど、十分な成果を得ることができていないのが現状です。

そこで改めて問われるのは、戦略人事を実行する人財に対する施策の見直しです。まずは、STEP1として、対象となる人財に対して明確なKPI(Key performance Indicator)を設定し、その後、個人単位でコンサルティングを行い、目標設定、将来的にあるべき姿を具体的にイメージしてもらうとこから始める必要があります。

STEP2として、育成対象の人材に対して、グローバル標準のスケールでマインド、スキル、コンピテンシーの観点からKPIを明確に設定します。それには、個々の能力や強みを評価し、育成すべきポイントを詳細に把握して分析することが重要になります。

STEP3では、それらのポイントを活かすために、彼らがグローバルで遭遇するリアルな  ビジネスシーンを再現します。実際の業務状況や課題に即した環境を整え、彼らがスキルやマインド等を何とか苦戦しながらもストレッチできるような場を提供します。

STEP4では、その実践をさらに深めるために、OJTの実体験に近いレベルでアウトプットできるような演習設計を行い、彼らの能力をさらに伸ばしていきます。

そして、STEP5では、その実践の成果を評価することが重要です。定量的、定性的な評価を行い、研修の効果をデータベースで構築してゆき、戦略人事に活用してゆき、戦略に合致した人財育成のサイクルを確立していきます。

如何だったでしょうか。これは1つのアプローチ例ですが、戦略人事に適合した人財定義をより詳細に行い、それをしっかりと育成として計画的に実行することが重要だということが今後の戦略人事の成否に大きく関わってくることがお分かりになられたと思います。

人財育成の在り方に何か施策を講じたいというお考えの方がいらっしゃいましたら一度 弊社にお問合せください。