新年明けましておめでとうございます。
今回は、IESでの研修のオンライン化に向けた取り組みについてのお話です。
研修って、そもそも人が集まって同じ空間で情報をインプットしたり、学んだことをアウトプットしたりするものですよね。感染防止のためなるべく集まらないように、でも研修は止めないようにするって、大きな課題を突きつけられたなぁと当初は思っていました。
オンラインという選択肢が与えられ、なんとか研修実施が可能となったことは喜ばしいことでしたが、研修担当者様と我々の課題は尽きませんでした。
(課題1)Web会議システム、何を使う?
それまでビデオ会議ができる簡易なシステムと言えばSkypeが主流でしたが、Zoomが人気急上昇し、その後に様々なウェブ会議システムが登場してきましたね。
「うちはZoomの使用は禁止なので、Skype for businessで招待してもいいですか?」
「IESでZoomのホストになってもらって、グループレッスンをできませんか?」
「会社がOffice365を導入したので、Teamsで研修をしたいんです」
「うちは、Google Meetが社外とのやり取りでの標準なんです」
「セキュリティーの観点からWebexで対応してもらえますか?」
世間でZoomが人気とは言え、各社の状況は様々でした。ツールがネックとなって研修の実施ができないなんてことのないよう、Microsoft Office365の導入、Zoom Proの導入、その他さまざまなシステムへの対応体制を、急ピッチで整えました。
(課題2)オンライン研修向けの授業内容
対面研修をオンライン研修に切り替えるにあたって、同じ目的の研修でも工夫が必要です。
例えば、1日6時間の対面研修を、オンライン研修でも同じ時間数、授業スタイル、内容で行えばどうなるでしょうか。いくら大人でも確実に集中力は落ちますし、不向きな内容で授業をすると学習効果は下がります。
対面研修は、同じ空間に他者がいることで、ほどよい緊張感、何気ないスモールトークが生じやすいです。これは、知らず知らずのうちに集中力の維持にも役立っています。
研修スタイル・内容に関しても、オンライン研修に向いているもの、向いていないものがあり、それらの選定を誤ると、期待する学習効果が望めません。想像以上に、綿密な授業開発が早急に求められました。
「希望のシステムを安定した状態で使用し、授業内容のクオリティも保つ」というのは、言うは易く行うは難しで、我々も数え切れないほどの試行錯誤を昨年一年間で経験しました。
そのかいあって、社内のトラブルシューティングの体制、安定した研修内容が整い、お客様からはオンライン研修に対する前向きなお声をいただけるようになりました。少しだけ、ご紹介させてください。
☺「画面共有では、教材資料だけではなく、YouTubeやネット記事を見ながら会話練習ができてとても実践的で気に入りました」
教材と言えば紙ベースが中心だったものがデジタル対応可能となったので、Word, Excel, PowerPoint資料だけでなく、ネット上のオンライン画像・映像を見ながらレッスンを楽しむことができるようになりました。一人で見るのではなく、講師からのアドバイスを聞きながら理解を深められるのが好評のようです。
☺「チャット機能を活用して先生に質問ができるだけでなく、間違いの訂正指導をチャットでしてもらえるのでとてもわかりやすいです」
会話が苦手な人にとって、チャット機能で質問ができるのは便利ですよね。質問に対する答えを保存できますし、講師からの訂正指導もそのまま残るので復習の際に便利です。
☺「レッスンの録画機能が便利でいいです!レッスン終了後に再生して復習に役立てることができるので助かっています」
英会話レッスンを録音するということは今までもありましたが、オンライン研修では、レッスンそのままを録画できる機能がついているので、聞き逃したことや後から確認したいことが録画再生でゆっくりと何度でも復習できるのはいいですよね。1回のレッスンを最大限に有効活用でき、学習効果も数倍アップします。
2021年も、日々新しいことにチャレンジすることを楽しみつつ、クライアントの皆さまと共に成長していく一年でありたいです。
本年も、どうぞよろしくお願いします。