今回は、ライティング研修について少しお伝えしたいと思います。
日々さまざまな業種の企業様の研修企画をする中で、年々ライティング研修のニーズが高まっていると感じています。
弊社と長年お付き合いのあるC社では、研修前のニーズ調査で毎年必ず「Eメール」というキーワードが数名から出ていました。ただ、「少し困っている」「Eメールの回数が増えてきた」といった控えめなご意見が多く、ライティングに特化した研修を実施したことはありませんでした。
しかし、少数意見ながらも、アジア圏の子会社とのやり取りが多く、海外工場も持っているC社は、間違いなくライティングのニーズは高いと確信していました。
ライティング研修に対して、ご担当者様は最初あまり前向きではなく、人が集まらないのではないかと、かなり不安な様子でした。そのため、時間帯、1回の長さ、講師の配置など工夫をこらし、初・中・上級者のレベル別に、可能な限り希望を反映した内容で、募集をかけていただきました。
「必ず集まる!」そう思っていましたが、募集した結果は…
なんと、120名を超える応募者が集まりました。(※全社員数:約800名)
ご担当者様から、驚きの電話とクラス数の相談が真っ先に来たことは、今でも鮮明に覚えています。(自信満々だったものの、予想以上の人数に「すごい人数…どうしよう…」と思ったことは、内緒です…)もう数年前のことになりますが、その後も定期的に継続開催しており、現在も定員12名に対して2倍近くの募集がある状況が続いています。
レベルによって異なる悩み
ここで、語学研修の企画を生業とする私の知る、レベル別のあるあるお悩みをあげたいと思います。
【初級者】
作成にとにかく時間がかかる(結果、残業につながる)
間違いに気づけない
シンプルな文章(テンプレ化しているもの)は書けるが、ちょっとの変化球で書き出しすら何を書いていいかわからない
【中級者】
間違いがあるのはわかっているが、どう間違っているのかわからないまま送信し、失礼になっていないか不安を感じている
適切な語、表現を使えているのか不安
【上級者】
全体的に長くなりすぎる
英語ができるからと、重役宛てのメールや大事なお客さん宛てのメールを頼まれがちで実はとても不安
昔と違って、グローバルビジネスが当たり前となっている現在では、「海外部」といったような、一部の人だけが英文メールや英文書類を扱う時代ではなく、あらゆる部署で英語での読み書きが求められています。その結果、英語力に関わらず多くの人に対して書くことが求められています。一方で、ライティング力を強化するような施策が少ないといったギャップが存在しているのが実情です。
「英語研修といえばまず会話からスタート」「今は翻訳ソフトもあるし、とりあえずなんとかなっていると思う」といった声も少なくありませんが、社員の業務負担の軽減、業務効率の向上のためにも、一度自社のニーズをご確認いただければなと思います。