今日は、ある研修のブレインストーミングで使用した、画期的なオンライン研修向けツールをご紹介したいと思います。
毎年春に、とあるクライアント様で『グローバルマインドセット』という研修を開催しています。コロナ禍の今年は、Web会議システムのZoomを利用して開催しました。まだ今ほどはオンラインの操作に皆が不慣れだったころですが、ある難題を『Google スライド』というツールを活用して解決したときのお話です。
どんな研修だった?
始めに全体向けに、「グローバルに働くこととは」「グローバル企業とは」などの内容でセミナー式の講義を開催しました。その後グループに分かれて、以下のようなワークを実施しました。
①ブレインストーミング
「グローバルに活躍するビジネスパーソンには何が必要?」
②自己分析
「今の私たちには何が足りない?」
③アクションプラン
「じゃあ、これからどうする?」
④プレゼンテーション
全体に向けて各グループが発表!
難題とは?
企画をする際に、リモート化に当たって大きな課題と認識していたことが2つあります。
①ブレインストーミングのやり方
②プレゼンテーション用の資料の作成
対面研修の際、ブレインストーミングはグループごとに机をつなげて島を作り、模造紙、マジック、ポストイットを使って行っていました。ポストイットに各々が思いついたことをどんどん書き出し、それを分類化して模造紙に貼っていきます。思いついたことをできるだけ深く考えすぎずにどんどん出していってもらいたい。他のメンバーにそれをリアルタイムで共有したい。リモートという環境で、このねらいを諦めることなく、どのように実現させられるか…。
さらに、最終のプレゼンテーションでは、出来上がった模造紙を全体に見せながら発表してもらっていました。研修時間内に、改めてパワーポイント資料を作るような時間はありません。
この一連の作業を、一体どうやってリモートで行うか?完全に行き詰まっていたとき、弊社の講師のひとりから、『Googleスライド』で、模造紙に見立てたスライドと、ポストイットに見立てたカードを作成し、インターネットのブラウザ上で共同編集する、という提案がありました。
実際に作成したスライドがこちら。
インターネット環境があれば、このグループワークは完全に機能しました。
プレゼンテーション資料の作成も、上記で作ったものをそのまま使うことができたので、課題は解決されました。全グループのスライドを1つのファイルの中に入れられるため、各グループが作成したスライドを全員に見せながら発表することができ、とてもスムーズに発表することができました。
これまでの当たり前にとらわれず、新しい方法やアイディアを柔軟に取り入れてやってみることは、この状況下になって改めて大切だと気づかされました。対面研修ではできていたことがオンラインになったからできない、そんなふうに諦めるのではなく、少しの工夫や柔軟な思考で、これまで通り、いえ、これまで以上の効果とクオリティを実現したいと、日々奮闘しております。